第128章

再び姿を現したとき、彼女は城から数十キロ離れた平原に立っていた。場所が悪い。すぐ傍で3級の魔狼が数匹、獲物を探してうろついていたのだ。突然出てきた彼女を見つけるなり、考える間もなく襲いかかってくる。

アリシアは制御魔法をひとつ、ぱっと放った。魔狼の群れは一斉に縛り上げられ、四肢がぴたりと止まる。続けざまに眩暈の術式を重ねると、全員がばたり、ばたりと倒れた。

そのまま空間へ収納。戦利品、確保。

小さな厄介事を片づけると、アリシアは遠くを眺めて方角を定め、次の転移で山の頂へ飛んだ。

――魔術師の転移は、魔力さえ足りるなら、目に入る場所へ一瞬で届く。

そして、力を取り戻したアリシアにとっ...

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